2020年04月07日

だって院長だもん・・・・

最近の丸山歯科の朝礼の話題もコロナ話が多い

スタッフからも多くの質問を受ける
それだけ感心が高まっており真剣に取り組んでいる証であり、実に頼もしい

さて、昨日、あるスタッフから受けた質問
①消毒用エタノールを手に振りかければ、本当に大丈夫ですか?
②除菌ティッシュは効果ありますか?
③食器の消毒は、ど~すれば安心ですか?

「う~~ん、い~~質問だね!他のスタッフも興味があるポイントだと思うから明日の朝礼で話をするよ!」
と返事をして走った

向かった先は・・・・・・・・

な~~る・ほ・ど!!
さも知ってたかの様に答えようとする私
だって院長だもん!

まず知っておくべきポイントは最も効果的なエタノール濃度
エタノールと水の混合溶液の会合状態のモデルから、エタノールと水の分子組成比が1:1の時、疎水基が平面状に並んで広い疎水面をつくり、細菌の細胞膜を破壊して蛋白質を溶出させることで除菌力を示すというという
その黄金比率がエタノール濃度が70重量%の時らしい

エタノールの消毒効果は40重量%から急激に現れ70重量%で最大効果を発揮し、それを越すと効果が中濃度と同程度まで減弱していくそう

な~~る・ほ・ど!!

ただ高濃度だと手が荒れるから70重量%程度に調整していると思っていたが、分子組成比が1:1の黄金比率が70重量%だったとは知らんかった・・・・・・

さて、今日の朝礼
スタッフには、当然知っていたかの様な顔で話をした

だって、院長だもん・・・・

しかし、濃度よりもっともっと大事なことがあるので、まずはその話から・・・・・・
それは滅菌の基本の基本である『対数死滅の法則』

生菌数の対数と滅菌時間が比例するというもの
つまり菌数、ウイルス数が多ければ、それだけ死滅させるのに時間がかかるということ

我々も患者さんに使用した器具は、まず一次洗浄として十分な流水下で細菌数、ウィルス数を減らし、二次洗浄として薬液や超音波洗浄機を利用し更に減らす
そして最終滅菌としてオートクレーブという医療用専用機器にかける

つまり、消毒用エタノールが効果的とは言え、手に付着した濃度にもよることを理解しないといけない

さて①に関して
まず手洗いしてから仕上げで消毒用エタノールを吹きかける場合は、手洗い後に水分が手に残っていると折角の黄金比率が薄まってしまい台無しになってしまうので、十分水分をふき取り乾燥した状態で消毒用エタノールを使用するようにしてください
同様に、身の回りの物をアルコール消毒する際も濡れた状態ではなくしっかり乾いた状態で使用しましょう

そして②に関して
アルコールが含有されていれば除菌ティッシュと名前が付くので、含有アルコール濃度をしっかりと見てから使用しましょう

最後に③に関して
100℃で5分、80度で10分または、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を500ppmに薄めて使用すると良い
乾燥状態で消毒用エタノールも効果あり

十分な流水下での水洗いでも効果は期待できるが、上記の方法がおすすめである

しかし、院長は常に院長の風格を保つ必要があると考えているので、時には無理して院長を演じている
院長業も大変なんです~~~~!



Posted by 丸山歯科 at 09:33

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だって院長だもん・・・・